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みどりいろの風

幹彦兄さんの事故死が原因となって、梢太の家族は、じいちゃん一人を残して「山の家」を去る。
月日が流れ、とうさんは、山仕事をやめ家族と離れて暮らすようになった。
そんな悲しい過去を背負った梢太の家族のところに、従兄の洋司がやってきた。
洋司もまた、両親の離婚問題で、傷ついていた。
最初のうちは、仲がいいとは言い難かった梢太と洋司。
しかし、「山の家」を訪ねるうちにお互いの心を通わせるようになっていく。
自然の恵みをこよなく愛する山の人との出会い、ゴミを不法投棄する業者の追及、行方不明者の探索――。
事件と遭遇するとき、梢太の前に現れて、進むべき道を指し示す謎の白い影の少年。
自然の恵み、家族の絆、について深く考えさせられる作品となっている。
読み進むうちに、作者の創作モチーフとなっている「生きる」とは何か、という深い問いかけが、子どもたちに自然と伝わることだろう。




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