ことばの海へ雲にのって 大漢和辞典をつくった諸橋轍次と鈴木一平
20世紀の大事業『大漢和辞典』をつくりあげた諸橋轍次とその最大の理解者・大修館書店社長・鈴木一平の物語。
初めての出会いから35年、本文12巻と合わせ総ページ14867頁。
延べ従事者258347人。
大漢和辞典の完成の間には太平洋戦争もあり、その苦難の道は想像を絶する。
二人の出会いの時、『良い漢和辞典を創りたい』と思う鈴木の思いと『漢字が今後はすたれていくだろう』と予測する轍次の思いはすれ違っているかのように見えたが、人間の過去の遺産の上に現在が構築されると考えている轍次は、本当に役立つ漢和辞典を創る覚悟を鈴木に問うていたのだ。
二人の思いはいつしか多くの人々を巻き込み、完成を成し遂げた。
ひとりの一生をかけたところで不可能であると思われた事業が、強い思いを重ねることで完成を見たのだ。
小学生上級以上に向けた感動のノンフィクション第16弾。
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