だいすきなのに
動物とのふれあいを通して、だれかを思いやる気持ちの大切さを伝える絵本です。
簡潔な文章と柔らかでシンプルなタッチの絵が、そんな複雑な感情を、子どもにもわかりやすく表現しています。
ネコのミーコが家出して、もう3日も帰ってきません。
ミーコのいそうな場所を探しているうちにボクは、いろんなことに気づきだします。
’いったいいつからボクはミーコの相手をしなくなったんだろう、ミーコが家に来たころはいつもいっしょにいたがったのに’……。
大切なものを失って初めて気づく、思いやりの気持ちを忘れていた自分。
そしてその代償としての不安や心配、恐怖といった様々な感情に悩まされる男の子の姿は、身近な素材を扱っているだけに、読者に切実に伝わります。
’当たり前だと思いがちな大切なもの’、その存在に気づかせてくれるお話です。
ぜひ、お子様と一緒にお読みください。
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