保科正之 徳川将軍家を支えた名君
修学旅行先として人気があるのが、やはり京都や奈良など歴史のある街だ。
史跡などの見所も多く、そして、その街ゆかりの歴史上の人物の足跡を訪ねるのも、旅の大きな楽しみの一つである。
福島の会津若松も同様に、白虎隊で有名な、歴史のある街だ。
その最後まで幕府に忠誠を貫いた風土を築き上げたのが、地元でいまだに尊敬を集める本書の主人公、保科正之である。
保科正之は徳川二代将軍・秀忠の実子として生まれながら、権力闘争を避けるため、会津藩へと養子に出される。
その後、藩主として力量を遺憾なく発揮し、名君と称される。
しかし家光が亡くなり、四代将軍家綱は弱冠11歳。
正之は兄・家光の遺言で家綱の後見人となり、幕府崩壊の危機に立ち向かう。
本書は、最後まで陰の人に徹して、斬新な改革を次々に行い、幕府の長期安定の礎を築いた男を描く、書き下ろし歴史小説。
会津を訪れる前にぜひ読んでおきたい一冊である。
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