はちみつだいすき
ふたごのこぐまルルとララは、はちみつが大好き。
なのにこの森でははちみつが少ししかとれないので、二人のはちみつのビンにも少ししか残っていません。
「わたしが、先に食べるからね」「だめ。
わたしが先」と、ルルとララはビンの取り合いになり、そのうちビンは手からすべって家の外に転がっていってしまいました。
あわてて追いかけると、そこにイノシシのおじいさんがたおれていました。
ふたりは、けんかしていたことなどすっかり忘れて、はちみつを水に溶かしておじいさんに飲ませてあげました。
はちみつ水を飲んですっかり元気になったおじいさんは、お礼に茶色の丸い玉をふたりにくれます。
それは、花の種だったのです。
玉はちょっとけっただけでころころと日なたのほうに転がり、やがて芽が出て花が咲きました。
……簡潔でリズミカルな文と上品でかわいらしい絵の中に、ルルとララのやさしい気持ちがほのぼのと伝わってくる美しい絵本です。
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