のんちゃんとモンシロチョウ
「やったーっ。
つかまえたぞ」大ちゃんが学校の花だんでモンシロチョウをつかまえました。
風花たちは生きもの係としてそのモンシロチョウを飼うことにしました。
チョウのエサをつくることになった風花が、もう一度昆虫図鑑を見ようとしたら、すでにのんちゃんが図鑑を持っていってしまいました。
のんちゃんはちょっと変わった子です。
ほとんどしゃべらず、友達とも遊びません。
昆虫図鑑が大すきで、いつも見ています。
次の日、風花はエサをつくって学校に持っていきました。
二日目も三日目も、エサをつくってきましたが、モンシロチョウがエサを食べているのを一度も見たことがありません。
そして次の日、モンシロチョウは虫かごのすみっこで死んでしまいました。
風花がチョウをティッシュにくるんで埋めに行こうとすると、のんちゃんも一緒についてきたのでした。
生きものを飼うこと、そして生きものの生と死について考えさせられる幼年童話。
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