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あっちもこっちもこの世はもれなく

ぼくは背が低い。
仲良しの希来里は、背が高くて手足も長い。
そんなぼくらは、バレーボールが好きでジュニアクラブに入ることになった。
体格に恵まれている希来里に、監督も嬉しそうにしている。
そして、入部して半年で希来里はスタメンになった。
ぼくだって、スタメンになりたい。
けど、ぼくが身長に負けないためのトレーニングをしている間、希来里はその先の練習をしている。
最初からある差は、縮まらない……これって不公平だよ! ところが、希来里に誘われた競馬場で……。
――不公平さは、だれにでも公平にある日本児童文芸家協会賞、野間児童文芸賞受賞等、数々の受賞歴があり、青少年読書感想文全国コンクール2年連続選出の著者が、等身大の少年達を爽やかに描いた共感を呼ぶ一冊。
【もくじ】●1:不公平だよ ●2:努力してもムダなこと!? ●3:悩める希来里 ●4:不公平は公平だ




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