いつか棺桶はやってくる(小学館文庫)
地下200メートルに20億の巨費を投じて作られた医療機器メーカーの謎の研究所で働く内藤タダオは、帰宅後、何の前触れもなく、自宅マンションから元美人受付嬢の妻がいなくなっていることに気づいた。
ラッピングされた漱石の「明暗」初版本、膨大な記号の羅列で埋め尽くされたノート4冊などを残して。
マンションの階段には、ここ数日、「マーちゃん」と名乗る二十代半ばの謎の女性が座り込んでいた。
「まむし」と名づけられたタダオの研究内容が、「歴史上最も残酷な殺人兵器となる可能性」を秘めていることと何か関係があるのか-。
三島由紀夫賞候補作。
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