家業の会社の営業をこなしつつ、作家として活躍する咲塚浩一郎は、親族が次々と病に倒れ、長期入院、はたまた急死と日々慌ただしい。<br />だが、倒れるわけにはいかない彼は、ひとり歯を食いしばって介護に悪戦苦闘。<br />我々はみな死や病と背中合わせに生きている。<br />別れの時が訪れるまで、‘みんな元気でいてくれよ’-主人公の心からの願い。<br />読後、心にポッと温かさが残る愛あふれる介護小説。<br />