津軽鎮魂の森(小学館文庫)
元禄時代、弘前藩四代藩主津軽信政は世界でも希な、南北40キロ、東西5キロという長大な防風保安林の建設に成功した。
彼の地は砂丘地で、さまざまな悪条件を乗り越えて100万本の植林地帯を現出させたのである。
これによって弘前藩は実に7倍の石高をあげることになった。
その中心となったのが帰農武士、安倍礼次郎と百姓たちであった。
彼らは餓死する者たちへの鎮魂のために、柏、黒松を植え、育んでいった。
本書は、史実を元にした名もない者たちの苦闘の物語である。
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