写真句行 一茶生きもの句帖(小学館文庫)
痩蛙負けるな一茶是に有り。
江戸期の俳人小林一茶は、終生家族運に恵まれなかった。
その欠落を埋めるかのように小動物を愛した。
蛙、雀、猫、犬はいうにおよばず、蚤、虱に至るまで、詠んだ句は膨大な数に及ぶ。
その中から480句を厳選、やんちゃで繊細、そして深い業を道連れとした不遇の俳人の心象を、美しい中国地方の里山風景とともにたどる。
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