色女
シティホテルの高層階の部屋の窓から夜景を眺める28歳の石野浩子。
木村裕一には妻がいることを納得ずくで始まった関係も1年半になる。
木村は罪悪感につきまとわれ関係を解消したいと考えていた。
しかし今夜、浩子を後から抱きしめ「縛ってみたいんだ」と囁くと、彼女の全身が一瞬にして熱くなるのが伝わった。
ふたりは単なる不倫の関係から別の関係になれるのか……(「色女」)。
表題作をはじめ、最後の一線をめぐる最高の女友達との夜、マンションの管理組合で知り合った四十歳と三十七歳の既婚者同士など8組のスリリングな恋模様を描いた、切なく苦い、だけど最高に甘美な作品集。
本書は、徳間書店より刊行された「横好き」を改題したものです。
更新中です。しばらくお待ちください。