紅の殺人海溝 用心棒弁護士 宗像光生の旅情事件簿
北海道の東の果ての霧多布。
その海岸の昆布を乾燥させる小屋で、持ち主がひからびた姿となって発見された。
殺人を犯して服役した父の冤罪を晴らすために奔走していた息子だった。
無念の想いを継いだのは、美貌の婚約者であった。
はたして彼女の熱意は、犯罪者の子どもの婚約者としての意地なのか、冤罪と証明するに足る事実があるのか。
やさぐれ弁護士の宗像は、色と名誉欲に揺さぶられながら、少しずつ核心に迫っていく──。
旅情と推理が絶妙に織りなされたミステリー長編。
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