寒河江伝説
2030年ごろ、世界は大きく変わっていた。
ことに日本は、東京が多民族都市となり、各地で自治区ができ、東北は福島を除く5県が自治区として独立してしまった。
ジャーナリスト丸谷は取材で訪れた山形で古代の遺物と思われる直径2メートルはあろうかという石の球体を見る。
多民族化した東京は古代文明に興味のある丸谷は再度、東北自治区への潜入を試みようとする。
自治区から逃れてきた生化学者を匿った上司が殺されたことから、東北自治区の企みが見えてくる。
古代文明の技術を超えた球体の存在は神の意思なのか宇宙からの技術なのか、思いあがった人類に何を警告しようとしているのか。
30年後の日本の状況を示唆する伝奇小説の傑作。
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