宮之原警部の愛と追跡
官僚組織である警察庁において、唯一、事件を捜査する権限を持つ宮之原警部は、妻の真由子とともに、信州飯田市に嫁いだひとり娘の津玻紗の家を訪ねることになっていた。
ところが、妻は姿を現わさない。
不審に思っているところに、「要求はなにもございません」という奇妙な電話がかかり、誘拐されたことが判明した。
妻は生存証明のためにその電話口に出て、自分を恨む者の仕業かという警部の問いに対し、「違います。
これは不運な偶然なのよ」という言葉を残して電話は切られた。
これはいったい何を意味しているのか。
最愛の妻を誘拐された宮之原警部は、知力と経験のすべて注ぎこみ犯人と対峙する。
はたして、妻を無事救出できるのか。
宮之原警部シリーズの中でも傑作との呼び声の高い、感涙の作品!
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