上高地に向かうと出かけた山岳エッセイストの柴崎舟が失踪した。<br />彼は一年後、日光・戦場ヶ原で刺殺体となって発見された。<br />北アルプスへの登山のために上高地に向かったはずなのに、日光で殺害されたのか。<br />エッセイを依頼した出版社の担当編集者の天満澄代は、好奇心も手伝って、この事件を追うことになった。<br />道原伝吉は、彼女に的確なアドバイスを送ることで、事件を後方から支えていく。<br />ついには、劇的な展開を迎え、事件は人生の悲劇をあぶりだす!