今も健筆を誇る作家曽野綾子のデビュー作がよみがえった!芥川賞候補になった短編「遠来の客たち」を収めた、全7編からなる短編集。<br />20代に書かれた作品群は、いずれもみずみずしく、意欲に満ちている。<br />長い時を経たにもかかわらず、古めかしくなっていないのは、さすがとしか言いようがない。<br />その後の旺盛なる創作の根幹が垣間見られ、一読の価値アリだ。<br />