金沢の名勝・兼六園で、雪に埋もれていた女性の刺殺体が発見された。<br />黒百合を口にくわえて死んでいたのは、加賀友禅老舗の一人娘だった。<br />捜査が始まった矢先、容疑者のひとりだった寺の住職が、口に黒百合をくわえた姿で死体となって見つかった。<br />事件を憂えていた金沢中央署の婦人警官・住之江沙代の前に、警視庁の宮之原警部が現れる。<br />金沢独特の事情と文化を知る沙代は、相棒として捜査協力をすることに。<br />歴史と伝統の街で繰り広げられる、哀しい事件の結末とは？
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