ひたひたと、怖ろしい何かが胸に迫ってくる。<br />固唾をのまずにはいられない、強烈な体験をもたらす恐怖小説集。<br />これはフィクション? ノンフィクション? 何かの恐怖から逃れるようとするために、意図的にそんなことに思いを巡らせてしまう。<br />精緻であり多彩。<br />人間存在の奥に横たわる悪と憎悪と善を浮き彫りにする。<br />