北アルプス冬の罠
長野県松本市で、ホテルの完成祝賀パーティーが開かれた。
国会議員、県会議員、市町村議員、そして長野県の財界人が集まる中、殺人事件が起きた。
被害者は、財界の重鎮。
毒殺だった。
周囲には、秘書、役員、ホステスなどもいたが、誰ひとりとして、殺人が起きた瞬間を目撃していなかった。
誰がどんな殺意をもっての非道な行為をしたのか。
道原伝吉刑事は、被害者の過去を洗い出すチームに配され、地道に捜査に当たる。
そして、被害者が裸一貫から財界人として成り上がってきたことがわかり、そこに何かがあると思いを巡らした。
「偽装」より。
人情刑事道原伝吉が犯人の殺意を読み解く、全6篇を収めた短篇集。
なお、収録の「避難命令」「弱味」は短編集『白銀の暗黒』にも収められています。
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