草津・白根殺人回廊
「変な男が家に上がりこんで、母を脅しています」――街の資産家と知られる家からの通報だった。
男を確保し取り調べを始めるが、のらりくらりと道原伝吉ら刑事の質問をはぐらかす。
被害者の女性にも事情を聴いたが、見当もつかないという返答だった。
だが、道原は犯人との微妙な食い違いが気になった。
飼い犬が数日前に毒まんじゅうで殺されたことも引っかかる。
それは刑事の勘だった。
事情を調べるうちに30年前の不審死が浮かび上がり、一連の殺人事件にたどり着く。
道原の執念は薄皮をはがすように、事件の全貌を明らかにしていくと、そこには女三代の悲しみが流れていた。
大人気、人情刑事・道原伝吉シリーズ!
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