黒部渓谷殺人事件
残業で帰宅が遅くなったときのために、自宅とは別にアパートを持つ――。
妻の承諾のもと、遠距離通勤しているサラリーマンにとっての夢のひとつを叶えた銀行マンの相原亮介だったが、一本の恐ろしい脅迫電話がかかってきた。
その電話の主は、相原が別宅でもあるアパートに部下の女子工員を連れこんでいた秘密を知っていたのだ。
バラされたくなければ山に登れ。
脅迫者はなぜか、山に登れと命令してきた。
相原は銀行マンとしての立場を守るため、平和な家庭を守るため、脅迫者に従ったが……。
エリート銀行マンの夢が、どこで悪夢となったのか。
人生の破綻にスポットを当てた異色の山岳ミステリー!
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