果てなき死線
平凡な男が、暴力団組長の娘の誘拐を企てた。
ごく少額だった闇金融での借金が法外な利息によって膨れ上がり、家をとられ、妻は自殺し、娘二人も苦界に沈んだのだ。
サラリーマンだった男の目的は、復讐あるのみ。
それこそが、ひとり残された夫・父としての存在証明となるのだ。
組長の娘の誘拐に成功したものの、その現場には、かつて三木の組に籍をおいていた馬場豊が犯行を目撃していた。
その馬場もまた、組長への憎悪に燃えていた。
交わるはずのない二人に、復讐という同じ目的から奇妙な友情が芽生えていく。
心にしみるバイオレンス!
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