出羽三山殺人事件
大手食品メーカーにかかってきた突然の脅迫電話がかかる。
「明日の二時までに十億円を用意しなければ、菓子を食べた人が死ぬ」現金を輸送するため者として、犯人に指名されたのは、営業部員の三崎だった。
三崎と社長室員の小舟春美は、東京から山形の月山へ現金を車で運ぶことになった。
途中、同行していた小舟春美が姿を消してしまう。
彼女の捜索のさなか、地元警察は出羽三山神社裏で男の死体を発見する。
事態は脅迫事件に殺人が加わったことで混沌とし、三崎までもが疑われてしまう。
三崎は自らの潔白を証明しようとするが、彼には後ろめたい過去があった。
東北の霊山で、過去と現在が交錯し、欲と裏切りが入り組む。
息詰まる展開がつづく長編山岳ミステリー。
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