京都石塀小路殺人事件
茶道の最匠流の若き宗家・最匠数真は、茶道の世界にはびこる悪しき風習の改革を掲げ、注目されていた。
数真には老舗和菓子店の一人娘早紀という恋人がいたが、周囲からは宗家の嫁に最適かどうかと陰口を叩かれていた。
6月のある日、最匠流の改革案をつくるために籠もっていた旅館で、数真はまき散らされた抹茶をかぶって殺されていた。
捜査本部は異様な殺害方法に注目しながらも、恋人の早紀を最重要容疑者と見たのだった。
京都府警の魚津刑事は、捜査本部の方針に疑問を抱いたが、どうすることもできない。
そこで警察庁の宮之原警部に捜査応援を依頼し、打開を図ることにした。
はたして、宮之原警部は数々の因習の残る京都での殺人事件をすべて解明できるのか――。
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