仙丈岳殺人事件
南アルプスの仙丈岳に登っていた2つのパーティの計5人が、激しい吹雪のなか、仙丈小屋にたどり着いた。
両パーティの食料は底をつきかけていたが、天候の回復は見込めず、足止めをくっていた。
そんな状況のなか、新たに雪男と見紛うような大男が、小屋に避難してきた。
大男は、リュックを失い、なにも持っていなかった。
5人はその大男のために、食料を供出するばかりか、寝袋まで貸すことになったが、大男は当然の顔で、感謝の言葉すら口にしなかった。
大男さえいなくなれば、生きながらえるのではないか。
追い詰められていた両パーティの5人は、思いもかけない決断をする――。
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