女の洞門 禅海和尚秘話
上司の甘言に騙され、会社の金の着服に協力した美貌のヒロインは退職し、カメラマンと称して九州へ逃げた。
新幹線の事故に遭い乗り合わせた出張帰りの大分県庁職員と親密になった。
女は行きがかり上、耶馬渓の青の洞門と禅海和尚を取材した。
男も中津の郷土史家の伯父を紹介し禅海を講義させ、自ら青の洞門、羅漢寺など和尚所縁の耶馬渓を案内するうちに、清楚な美貌の女に魅惑され、互いに実らぬと判っている恋に溺れそうになるが、罪を償うべく洞門の闇に消えゆく女を虚しく見送る。
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