舞妓の君菊が座敷で見かけたのは、酒の席ではあまりに場違いな酒を拒む男、土方歳三。<br />本音と建て前を使い分ける土方に徐々に入れ込むようになった君菊だが、土方は隊のあり方に大きく悩み、彼女の恋心に気付く素振りを見せない。<br />すれ違うだけだったら、どれだけ苦しくなかったか分からない。<br />ただ座敷の上でだけは夢を見させて下さい。<br />