香料の都PETRA(ペトラ)
小説の舞台は、世界遺産で注目されている「砂漠都市ペトラ」。
ワンダ・セラー氏は、『乳香と没薬』の執筆等のために、何度も現地へ赴き、フィールドワークをする傍ら、この壮大なドラマの構想を練ったそうです。
かつて交易都市として栄えた、砂漠の要塞ペトラの街を舞台に繰り広げられる、主人公ライラが歩む波乱に富んだ人生と成長の物語。
優れた筆致の情景描写で、紀元前の「香料の道」に自ずと引き込まれ、アロマテラピーやフィトテラピーの源流を自然に感じ取ることができます。
また壮絶な人生を歩む主人公ライラのたくましい精神力・生命力と、その反面弱い人間臭さが躊躇なく表現されており、共感される方も多いでしょう。
歴史ロマン小説でありながら、エンターテイメント性も高く、いったん手に取ると一気に読んでしまいたくなるストーリー展開のうまさにも脱帽です。
どうぞライラとともに、砂漠の旅をお楽しみください。
*巻末には、物語に出てくる「ペトラ植物事典と薬草薬」の付録がついています。
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