興亡夢の如し 秦の宰相 李斯の生涯
李斯の生涯は有名な「鼠哲学」から始まる。
楚国一介の小役人(食糧倉庫の管理人)を していた彼は或るとき「便所の鼠と食糧倉庫の鼠」を見て同じ鼠類でありながら運命は まったく異なっていることに思い当たり、自分の今の境涯は便所の鼠であると自覚する。
どうしても倉庫の鼠の立場にならなければと 生まれ故郷を離れ、荀卿の「勧学院」に 苦心の末入門。
人生のスタートを切る。
秦の宰相 呂不偉の書生となり、秦王(後の始皇帝)に謁見。
ここから彼の運命は開けて いく。
「勧学院」同窓の韓非との絡み、奸臣趙高との出会い。
始皇帝の宰相となり『焚書』 『坑儒』の策。
始皇帝崩御の後 新皇帝擁立の謀議。
そして趙高の讒言により最期を 遂げるまで。
その興亡を描いた 著者銭寧の名編。
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