佐藤泰志は「幻の作家」だった。<br />立松和平や村上春樹と同世代、89年までに芥川賞5回、三島賞にもノミネートされながらも、90年自死。<br />いつしか忘れられた存在になっていた。<br />ところが2007年、作品集刊行=再デビューとともにブレイク。<br />4作が映画の原作となり高い評価を受ける。<br />この秋にも5作目『草の響き』が公開予定。<br />復活までの過程を追い、なぜ忘れられ、なぜ復活したのかを探る。<br />