かつて‘疾風の飛松’と謳われた飛脚は、怪我が原因で酒に溺れる日々を過ごしていた。<br />そんなある日、村の子供たちから江戸のお殿様に届け物をしてほしいと頼まれる。<br /> 預かった箱を携えて走る飛松だったが、箱から出てきたのは白い仔猫「玉之丞」。<br /> 江戸に着いても、門番は頑として猫を受け取らず、ライバル飛脚は嫌がらせを策略し、 なにやら一筋縄ではいかないようで……。<br />――これは、玉之丞が‘萌える侍’と出逢うまでの物語。<br />