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サンゴ礁の渚を遊ぶ―石垣島・川平湾―

沖縄県発・おきなわ文庫シリーズ第8弾。
「美しいサンゴ礁として広くその名の知れわたった風光明媚な石垣島川平湾に、渚を共に歩きながらサンゴ礁の磯観察の楽しさと奥深さを紹介する。
著者は貴方自身の自然観察の方法や楽しみ方を模索するように勧め、例えば次のようにいう。
植物たちは何も語りかけない。
私たちが植物に語りかけた時、彼らは実に雄弁に話しはじめ、さまざまな事を考えさせてくれる。
野外で多くの生き物たちと遊ぶということは、彼らと話し合えるような魂の言葉を持つことに他ならない。
その言葉は人それぞれに異なり、彼らと遊ぶほどに語彙が豊富になるものである。
(1988年当時のあとがきより)。
」サンゴ礁の優れた景観は、水中であれ陸からの眺望であれ、沖縄の誇るべき資源であるが、その利活用法を誤れば、台無しにしてしまいかねない危険に曝されている。
サンゴ礁を良く知り、利活用の方法や限度を知り、賢く利用するように今一段と気を配りたい。
サンゴ礁をよく知るための方法はいくつもあるが、自らの観察を通して体得することが、最良である。
そのためにも、外に出て、サンゴ礁の渚に身を置き、楽しみつつ自然との触れ合いを大切にしたい。
自分なりの方法を自ら考え,見出し,楽しんで頂きたい。
本書は石垣島の川平湾を素材としてサンゴ礁の渚で遊ぶ際の読むガイドブック。
たくさんのイラスト、写真、資料が掲載されていて、様々な生物たちに触れ合うことができる。
著者は沖縄を中心とした我が国のサンゴ礁の形成と保全の研究を行っている西平守孝氏(名桜大学名誉教授)。
その研究成果が認められ日本学士院エジンバラ公賞を受賞。
本書は著者が1988年に執筆した作品である。
20数年の時を経て新たに電子版あとがきを追記した電子復刻版。




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