沖縄の県民像―ウチナンチュとは何か―
沖縄県発・おきなわ文庫シリーズ第10弾。
「沖縄の地域作りを進めて行く場合、いうまでもなくその主役、主体は沖縄の県民である。
その主役、主体であるウチナンチュのメンタリティーを見極めながら、沖縄らしい特性を活かした地域作りはいかにあるべきか、この問題をめぐってさまざまな議論がかわされている。
本書は、こうした課題に応えるべく、六人の研究者がそれぞれの視点、方法を持ち寄って、「ウチナンチュとは何か」を追求した共同研究の成果である。
「ウチナンチュ入門」ともいうべき内容になっている。
「沖縄」を考えるテキストとしても有用であろう。
-1985年作品紹介文-」沖縄ほど自己の県民像が日常的に話題になる社会は他にはないのではなかろうか。
県民はみずからの実感をこめて自分たちの特徴を語ることが多いのである。
そして、自己と他の人々(たとえばヤマトンチュ=本土日本人など)との対比もしきりに話題になる。
本書は沖縄地域科学研究所が、真栄城守定所長を中心に5人の委員を迎えて、「沖縄の県民像―80年代を主体的に切り拓くために」として復帰10年の年に共同執筆したものである。
沖縄の「世代わり」をどう意識しているか、南米の県出身移民のウチナンチュとしての意識はどうかなどを分析することにより、県民像の要点と特質を端的にまとめている。
「テーゲー主義」、本土体験とUターン、出生率の高さ、夜型社会と風俗営業の状況、ユイマールや模合など、県民の行動様式の諸相を例示して、ウチナンチュの特徴を紹介。
復帰40年の節目の年に新たに電子版あとがきを追記した電子復刻版。
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