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首里城入門―その建築と歴史―

沖縄県発・おきなわ文庫シリーズ第9弾。
「県民の熱い期待を受けて復元されることになった首里城。
沖縄の歴史・文化の象徴であった首里城は、沖縄戦により全焼したが、47年目にして今甦ろうとしている。
本書は、首里城復元に参画し、首里城の建築とその歴史を検討してきた建築家・歴史家などの集団が、最新の情報にもとづいて書き下ろした入門書である。
沖縄復帰記念事業として取り組まれる首里城復元の意義を知り、また、なによりも首里城にこめられた沖縄の建築文化・歴史を知る上で、恰好の道案内ともいうべき本である。
―1989年紹介文より」首里城の復元工事がいよいよ本格的にスタートする平成元年、首里城復元事業に関わっている主なメンバーで執筆して世に出たのが本書である。
首里城は、沖縄の歴史・文化を象徴する建造物であり、歴史上の重大な事件はこの城を舞台に展開した。
沖縄復帰記念事業として首里城の復元が決定され、その作業が本格化するに及び、首里城に関する徹底した資料収集、体系的な分析がおこなわれるようになった。
その結果、首里城に関する情報は、これまでにない広がりと深まりを見せるようになっている。
私達首里城研究グループは、首里城の建築・歴史に関心を持つ民間有志の集まりである。
本書の目的の第一は首里城復元の意義を広くアピールすること、第二は首里城を素材に沖縄の歴史・文化、特に建築文化の姿を解説することにある。
私達の得た情報は膨大であるが本書においては首里城について知っていただきたい基本的知識に限って解説を加えた。
そのうえで基本的知識をなるべくカタログ化し、図版を多用して理解しやすいよう工夫を加えてある。
首里城の歴史や祭事のほか、城に存在する個々の建物、城門、城壁、祭祀施設の概説、さらに、玉陵、円覚寺、ハンタン山周辺、龍潭と安国山、金城石畳など周辺の状況についても説明が施されていて首里城を見たことがない人でも楽しく読み進めて行くことができる。
一度首里城を観たことがある人、もう一度観に行くという人にもオススメの1冊が電子書籍として復刊。
あらたに電子版あとがきを追記。




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