おきなわ歴史物語
沖縄県発・おきなわ文庫シリーズ第5弾。
本書は「おきなわ歴史物語」に続く続偏。
著者は本シリーズ3作品目となる高良倉吉氏。
今回は「沖縄歴史の要点」から始まり「名酒泡盛をめぐる社会史」まで、これまでに著者が各方面に寄稿してきたものの中から8話が収められている。
『おきなわ文庫の編集委員をしているために、しばしば不本意な場面でピンチヒッターとしてバッターボックスに押し出される。
…予定していたバッターが時間ぎりぎりまでネキストバッターズサークルに現れず、私が準備体操もなしにバット片手にボックスへと向かうはめになってしまった。
…しかたがないので、これまで自分が書きなぐってきた雑文群の中から1時間内で所定の分量を拾い出し、8時間ほどかけて若干の削除・補訂をおこない、かろうじて1冊の態をなすよう工夫して本書を編んだ。
-あとがきより―』こうして生まれたのが本書である。
あれから26年。
現在も琉球大学で教鞭をとり、歴史家として多方面で活躍する高良ワールドを堪能できる1冊が電子書籍として復刻。
「歴史の分野だけでなく、著者は沖縄を語り合うために、実に多彩な方面にまで出かけて行き、知性と情感を鍛えあげる。
そのような活動が、歴史のホームグランドにおいて新鮮な議論を生産するバネになっているようだ。
沖縄を主張し、沖縄をしなやかな存在にまで高めるために歴史的方法を武器とする―著者の真骨頂が本書には充満しているように思われる。
歴史家として、沖縄からアジアを見る、アジアから沖縄を見るさりげない目が、ここにある。
(1986年当時の作品紹介文より)」
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