南国の花嫁【ハーレクイン・セレクト版】
大邸宅の一室と思われる豪華な部屋でカレンは目覚めた。
ハンサムな浅黒い肌の男性が彼女の手を握り、こちらを見つめている。
「あ、あなたは……?」カレンがおずおずと尋ねると、彼は一瞬言葉を失ってから言った。
「僕はきみの夫、ルイスだ」このすてきな男性が……わたしの夫ですって?事故に遭い、記憶を失ったカレンには何も思い出せなかった。
自分が世界的な大富豪の妻であることも。
ルイスが言葉を継いだ。
「きみは、別の男と駆け落ちするところだったんだ」そんな……嘘よ。
わたしが浮気をしていたなんて。
何も思い出せなくても、彼にはこんなに強く惹かれるのに。
■記憶喪失は、ロマンスの王道テーマのひとつ。
往年の人気作家ケイ・ソープが、不貞の濡れ衣を晴らし、夫婦の愛を取り戻すべく奮闘する、一途で健気なヒロインを描きます。
*本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。
ご購入の際は十分ご注意ください。
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