愛を演じる二人【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
ララは共同経営者に店の金を持ち逃げされ、借金苦に陥っていた。
万策尽き、最後の頼みの綱として継父に助けを求めた矢先、不幸にも両親が事故死したと、継父の息子ウルフから知らされる。
深い悲しみの中でも返済期限は迫り、ララは思い余ってウルフに相談した。
すると、跡継ぎをもうけるために彼と便宜結婚するなら、借金を肩代わりしてもいいと言われ、言葉を失う。
十代の頃、ララはウルフに夢中だった。
たとえ冷たくされても。
愛にもとづかない結婚はむなしいけれど、ほかにあてもなかった。
けれども、夜ごと枕を重ねるにつれ、ララの中で、夫に心から愛されたいという思いが募ってゆき――■血のつながらない憧れの兄と条件つきの結婚生活を送るララ。
昼間は冷めた関係でも、夜になれば狂おしいほど熱く燃える――温度差が激しいほど、翻弄される彼女の心は千々に乱れ……。
名作家H・ビアンチンが、絢爛豪華な世界を舞台に義兄妹の愛の迷宮を描く!*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。
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