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イタリア富豪と愛の形見

一生誰にも愛されない、と思っていた。
子供の産めない私を欲しい人はいないと。
フローラは姉夫婦を亡くした痛手から立ち直る暇もなく、その遺児を育てていたが、親代わりは想像以上に大変だった。
しかも、引き継いだ姉夫婦の宿泊施設には借金もあった。
嵐の夜、フローラは唯一の宿泊客だったイーヴォに、赤ん坊をあやしながら泣いている姿を見られてしまう。
そして彼のやさしさに、初めて胸のときめきを経験した。
ところが翌朝、イーヴォの正体を知って愕然とする。
彼は亡き義兄の裕福な弟で、城と広大な領地を持つ大富豪だった!母になれない私を母にしてくれたこの子と離れたくない。
ばかな私。
彼の目的は甥だったのに、心を奪われるなんて……。
■スター作家K・ローレンスの、ロマンスに立ちふさがる障害がせつない一冊です。
子供の産めないヒロインにとって、恋とは傷つく危険を冒すことで……。
同じくスター作家S・ケンドリックの『捨てられた無垢な売り子』と、せつなさの読み比べをしてみませんか?




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