幻の一夜と愛の証
命に代えても惜しくない娘を授かった夜を、決して過ちとは呼びたくない。
田舎町で幼い娘を育てながら、小さな宿を切り盛りするアナ。
酒に溺れる母親を抱え、その苦労は計り知れない。
そんなアナの慰めは、3年前に一夜を共にした男性の思い出だ。
翌朝彼は姿を消したが、アナはニュースを見て卒倒しかけた。
ディミトリ・キリアコウ。
彼はギリシアの富裕な銀行家だった。
そして今、彼が現れたのだ。
幾度となく夢に見た姿そのままに、ゴージャスな魅力を振りまいて。
だが、ディミトリの口から出た言葉は残酷そのものだった。
「一刻も早く僕と結婚しろ。
さもないと娘の親権を取りあげる」■リン・グレアムの愛弟子ピッパ・ロスコーが綴る、切ないシークレットベビー・ロマンス! R-3408『ボスと秘書には秘密がある』の関連作です。
作中で徐々に明かされていく、ヒロインからヒーローへの届かなかった愛の手紙の内容が胸に迫ります。
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