イタリア富豪と薄幸の妻
いつかきっと夫に愛される日が来る。
妻は未来を信じて純潔を捧げた。
急死した親友の赤ん坊を引き取って育てることになったベスは、無給休暇を取らざるをえなくなり、家計は火の車になっていた。
そこへ、思いがけず上流階級の舞踏会を手伝う仕事が舞いこむ。
だがそれは、赤ん坊の伯父にあたるイタリア富豪アレッシオが仕組んだ罠だった。
ベスに近づいて誘惑し、花嫁と後継ぎを同時に手に入れようというのだ。
抗い怯えるベスに彼が言った。
「血縁のないきみが子供と暮らすには、僕と結婚するしかない」愛のある結婚が夢だった。
でもこの子を手放したら後悔するわ。
ベスは決めた──美しくも非情な悪魔の花嫁になることを。
■いきいきとした感情豊かなヒロインを描いて人気のミシェル・スマート。
今作では、親友の赤ちゃんを守るため、名門一族の御曹司と結婚することになったヒロインの切ない心のうちを丁寧に紡ぎだしています。
作家の新たな魅力が堪能できる意欲作です!
更新中です。しばらくお待ちください。