ひとりぼっちの聖母
この愛をつらぬけば、傷つくのはわかってる。
だから、本当の気持ちは言わない――看護師のアナは癌を患った姉のため、代理母になることにした。
ところが体外受精で妊娠したのもつかの間、姉は帰らぬ人となる。
すると姉の夫は子どもはいらないと言いだし、愛人のもとへ走った。
姉の形見の子を喪うことに耐えられず、産む決心をしたアナは、妊娠を隠したまま短期の仕事を見つけて、診療所で働き始める。
同僚のベン・コールは優秀な医師で、とても魅力的なうえに、いつも何かと気にかけてくれて、孤独なアナの心は揺れ動いた。
そしてついにキス――それは心ときめく、情熱的な口づけだった。
でも、この恋はあきらめなければ……。
訳ありの子を産む私は、彼の重荷にしかならないのだから。
■2017年に惜しまれつつ亡くなった人気作家のジェニファー・テイラー。
読み手の心を揺さぶる感動のロマンスは、永遠に不滅です。
周りの人々のため懸命に生きる本作のヒロインは、その優しさゆえに孤独で、手に入りそうになった愛すら逃してしまうのですが……。
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