冬の白いバラ【ハーレクイン文庫版】
ジュディは幼い娘を伴い、ロンドンの屋敷へ帰ってきていた。
二度とここへは戻ってこないつもりでいたのに。
誰よりも深く愛したロバートにつけられた傷が疼くから。
彼との別離に、傷ついた彼女を絶望の淵から引き上げ、生きる意味を与えてくれたのは、夫――ロバートの兄だった。
だが夫亡きいま、ロバートのいる婚家に戻るより術はなかった。
「ジュディ」声音の低さに、苦いものがありありとこもる。
振り返らなくてもわかる。
忘れもしない声。
自分の娘を、兄の子だと思い込んでいる、かつての恋人……。
*本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。
ご購入の際は十分ご注意ください。
更新中です。しばらくお待ちください。