時計じかけの恋物語
時計の針が止まればいいのに……。
この恋が、終わらないように。
半月後に迫る、妹の結婚式。
シアトルで働くアンドレアは焦っていた。
5人姉妹の中で自分だけ女らしくないという劣等感があり、同伴する相手もいないことを気に病んで、‘恋人’を探しているのだ。
それなのに、マッチングサービスはまったく役に立たず、勇気を振り絞ってバーで声をかけたハンサムな男性にも断られる始末。
悩みを抱えたまま、ある日アンドレアが仕事で取引先の大企業へ赴き、ゲージという名の重役を待っていると、そこへ現れたのはなんと、先日のバーで彼女の頼みをにべもなく断った‘ハンサム’だった!あまりの恥ずかしさにアンドレアが顔を赤らめ逃げようとしたとき、彼の口から驚きの提案が――やっぱり君の恋人役を引き受ける、と。
■スーツを颯爽と着こなすゲージが魅力的であればあるほど、アンドレアのいたたまれなさは増すばかり。
一度は断った偽りの恋人役を無償で演じてやると言いだしたゲージの真意とは……? 『始まりは秘密の接吻』の関連作。
ベストセラー作家J・レモンの快作です!
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