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完璧な公爵の不覚の恋

その娘との出会いは、完璧な公爵にとってまったく正しくないものだった。
聖職者の娘ながらおてんばなヴェリティは、色気漂う唇の美青年が現れた瞬間、それが誰なのかすぐにわかった。
第4代アイルシャム公爵ウィル――人呼んで、‘品行方正卿’。
最近爵位を継ぎ、彼女の家の隣に位置する領地へ越してきたのだ。
先代である祖父から英才教育を受けた彼は、しきたりを重んじ、礼儀も非の打ち所がなく、つねに正しい行動をすると評判だった。
快活なヴェリティの淑女らしからぬ言動に呆れ返る公爵と、公爵の完璧なふるまいをどうにか突き崩そうとするヴェリティ。
彼の鉄壁は難攻不落に思えたが、ある日ヴェリティが池に落ちかけ、助けた公爵がどういうわけか、彼女の無垢な唇に口づけをして……。
■いきなり唇を奪っておいて、すぐに間違いだったと軌道修正を図る公爵。
そんな彼に対し、ヴェリティは反感を覚えると同時に、胸の奥がきゅんとして苦しくなるのでした。
正反対の性格のふたりが繰り広げる、もどかしくてキュートなシンデレラ・リージェンシー!




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