心に鍵をかけないで【ハーレクインSP文庫版】
5歳で親を亡くし、牧場を営む祖父に引き取られて以来、ハローナは祖父からの冷酷な仕打ちに耐えてきた。
その祖父が病で死の床につき、思わぬ話をハローナに持ちかける。
自分の存命中に結婚すれば、牧場を彼女に遺すというのだ。
女を捨てて働いてきた私と結婚してくれる人などいない……祖父はそれを承知で、私から愛する牧場を奪うつもりなのだろう。
だがそのとき、脳裏に隣の牧場経営者ウェスの姿が浮かんだ。
厳めしく威圧的だが誠実で、祖父の土地を欲しがっていると噂だ。
頼みの綱は彼だけ――ハローナは意を決しウェスのもとへ向かった。
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。
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