いつわりのティアラ
これは現実じゃないわ――白馬の騎士なんて、いるわけないもの。
ある日マディが働くカフェに、二人連れの男性客が現れた。
二人とも明らかに場違いな印象だが、とくにそのうちの一人、深い海のようなサファイアブルーの瞳の彼にマディは目を奪われた。
この町の人ではないし、普通の観光客でもなさそうね……。
彼はワードと名乗ると、町の案内をしてほしいと申し出た。
同僚のウェイトレスも誘って4人で出かけることにしたが、人の多い場所へ来たとき、雑踏の中で誰かがワードを見て叫んだ。
「エドワード王子よ!」彼が、かの王国のプリンスですって?すると、ワードは突然こう言って、さらにマディを驚かせた。
政略結婚から逃れるため、僕と期限付きで結婚してくれないか、と。
■可愛くて楽しいロマンスが人気のカーラ・コールターが放つ、読み応えたっぷりのシンデレラ・ストーリーです! カフェでスコーンを焼くだけが取り柄だったマディが、不慣れな異国の宮殿で暮らすことに。
持ち前の優しさと快活さで乗り切ろうと奮闘しますが……。
更新中です。しばらくお待ちください。