伯爵と永遠のワルツを
乙女は決して忘れなかった。
愛することと、夢見ることを。
ロンドンにある親戚の屋敷に居候しているシャーロットは、意地悪なはとことその母親に虐げられながら暮らしていた。
そんなある日、一家はシャルフォード伯爵邸に招かれる。
新伯爵アダム・ファントンが花嫁候補たちを一度に招待したらしい。
魅惑的なアダムを目で追わないよう、シャーロットは自らを戒めた。
伯爵夫人にふさわしいのは、はとこのような美人の令嬢。
持参金もない地味な私は、引き立て役にすぎないのだから……。
しかしアダムは信じがたい言葉を口にした――君は最高にきれいだと。
そして突然、情熱的なキスをした。
貧しい娘と知りながら。
シャーロットは無垢な心を差し出した。
叶わぬ恋と知りながら。
■夢のようなひとときもつかのま、父の訃報によってシャーロットの暮らしは一変します。
親戚母娘は悲嘆に暮れる彼女を使用人のようにこき使い、屋根裏部屋に追いやって……。
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