シチリア富豪との二十年愛
届くことのない、20年の片想い。
子を授かっても、それは変わらず……。
凍りつくように寒いローマの朝、アウロラは行くあてもなく、赤ん坊をかかえたまま、この20年を思い返していた。
幼いころは、ニコと結婚できると夢見ていた。
でも初恋を捧げても、バージンを差し出しても、成功者で富豪のニコは私を拒みつづけた。
実は彼の子供を産んでいたと知ったら、どんな顔をされるかしら?愛のない結婚に縛りつけたくなくて勝手に姿を消したけれど、もうニコ以外に頼れる人はいない。
助けてくれる人も。
アウロラは彼に電話した。
「ニコ、ごめんなさい――」■故郷を憎むヒーローにとって、故郷を愛するヒロインは誰より選びたくない相手でした。
それでも独占欲から、彼は残酷に告げます。
「結婚はできないが、僕への気持ちは捨てないでくれ」愛憎入り乱れる二人の関係は、シークレットベビーにより意外な展開へ……。
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