うらはらな求愛
苦労してキーリーを育ててくれた母が再婚することになった。
相手は、母がハウスキーパーをしていた屋敷の主。
キーリーは最愛の家族の幸せを心から喜んだが、母は浮かぬ顔だ。
聞けば、義理の息子となる実業家のタラントが‘財産めあて’と責め、小切手を持たせて母を追い払おうとしたというのだ!なんてひどい人なの、そのタラントという息子は――。
たまらず彼の会社を訪れたキーリーは、長身の魅力的な男に迎えられた。
「母親が言うとおりの美人じゃないか」タラントがそう漏らし、無遠慮に彼女を眺め回したあと吐き捨てた言葉に、彼女は耳を疑った。
「まさかハゲタカが2羽もいるとは思わなかった」■母に幸せになってほしい一心でタラントと面会したキーリーでしたが、あまりにも理不尽な応対に、思わず彼の頬を平手打ちしてしまい……。
HQプレゼンツ作家シリーズ別冊より、年の差ロマンス特集〈若き乙女と大人の男〉をお届けいたします。
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